2021年度実績報告と2025年度の目標
Architect buildr原忠ではZEHの普及に取り組んでいます。
昨年度までは2020年度以降の省エネルギー基準適合に向けての移行期間でしたが、経過措置で適合義務は見送られました。
例えば、今年に住宅を建てるとすると、厳密には改正省エネルギー基準に適合させなくても大丈夫なのです。
しかし、今基準に満たない家を建てられるからといって、近い将来必ずZEHがいわゆる「普通」となる事がわかっているのに、、、どうでしょうか?
あまり気持ちがいいものではありませんよね。
近い将来、家の省エネ基準がレベルアップするというのがあきらかで、その基準値より低い住宅をわざわざ建てるというのは、設計・施工者としてどうなのかな?建築主(施主)に失礼になってしまうのでは?って思ってしまいます。
確かに費用面では色んな制約があるので高くはなりますが、それを補って余りある暮らし方を選択できるものだと思っています。
選択できるという意味は、いつも言っている事ですが高性能住宅を手に入れたからといって、それだけで快適な暮らしができるものではありません。住まい手が日本の四季折々を感じる暮らし方が本当の日本の住まいだと思っています。
またそれが本当の意味での日本の省エネ住宅だと言えると思います。
例えば、夏季に太陽の日差しを思いっきり室内に入れるようだと、またたく間に室温が上昇し不快になります。また逆もしかりで冬季に太陽の日差しを思いっきり遮るようだとなかなか室温は上がってくれません。
極端な言い方をすれば
太陽光発電システムで創電するから電気は使いたい放題でも構わない(こんな人は居ないとは思いますが)等の考え方では折角の高性能住宅が台無しですよね(笑)
省エネ住宅でも、過ごし易い季節の春や秋では冷暖房機器を出来るだけ使わず、家をオープン(開く)にし、逆に真冬真夏はクローズ(閉じる)にする住まい方。最近はPM2.5や花粉等の飛来飛散によりあまりオープンに出来ないかもしれませんが、省エネ住宅はそのような場合でも、ほんの少しの冷暖関連機器の稼働で家中が快適になります。
話が長くなってしまいましたが、
上記のような事から今後家を建てる方にはネットゼロエネルギーハウスを出来るだけお勧めしています。
下はZEHビルダーとしての目標値と実績報告です。

昨年度のZEH着工数はゼロでした。
地球環境の観点からZEH普及に努めて参ります。